１　種子の採取地

広葉樹の種子は、自然の森林で採取するしかなく、また豊凶の差が激しいため、毎年同じ場所で採取することは難しいです。
そのため、毎年９月から１１月にかけて県内各地の森林へ出向いて種子を探して採取しています。
遺伝子のかく乱等の観点からも、新潟県内で採取した種子で生産することに努めています。

津南町のブナ林

２　苗畑の様子

当協会員の苗畑は、胎内市、阿賀野市、新潟市、三条市、十日町市、妙高市にあります。

新潟市内の苗畑の様子

十日町市内の苗畑の様子

３　苗木の種類

苗木の種類には、”根”の状態により３種類に分類され、特徴は次のとおりです。

横スクロールでご確認いただけます。

　

	ふるい苗	ポット苗	コンテナ苗
根の状態
コメント	苗木の根は、苗畑土中に自然の状態で伸びており、何にも覆われていません。そのため、出荷時には根の周りの土をふるい落として出荷します。 植栽後の活着を良くするには、根が植栽する場所とよくなじむ必要があり、根を丁寧に広げながら土を埋め戻します。	苗木用のポットに入れて育苗しており、ポットに入れたまま出荷します。 植栽する直前にポットをはずし、根の周りの土をほぐさないで埋め戻します。	苗木の生産労働力や山林への植え付け作業の省力化に有望視されており、今後普及が見込まれています。 ポット苗と同様にコンテナから外して根の周りの土をほぐさずに植えることができます。
植栽可能時期	秋以降　または　春先	1年を通じていつでも良い	1年を通じていつでも良い
価格	安い	高い	高い